Vol.21 レジーナ ホワイトピーチ リキュール

ディヴィザ社(スイス)



もともはイタリア生まれ 白桃を使った珍しいリキュール

スイスという国から思い浮かぶのは、どのようなものでしょう。モンブラン、マッターホルン、ユングフラウなどのアルプスの名峰、世界自然遺産に登録された雄大な氷河、宝石のように美しい湖。四季折々に風景を彩る花々…。
スイスといえば、誰もがこのようなアルプスの風景を思い浮かべるのではないでしょうが。そんなスイスに、なぜトロピカルなリキュールが誕生したのでしょうか。そこには、夏の短い山国ならではの、常夏への憧れがあったのです。
もともと、レジーナ ホワイトピーチ リキュールは、イタリアのヴァッカリ社の製品でした。ヴァッカリ社は、ガリアーノ(ヴァニラ、アニス、ミントなどのハーブをブレンドしたリキュール)を主に製造しているメーカーです。
黄桃のリキュールは比較的ポピュラーですが、完熟した白桃の上品な風味を生かしたホワイトピーチリキュールは、珍しいものでした。そのため、ヴァッカリ社によって発売されるやいなや、レジーナ ホワイトピーチはヨーロッパ市場で絶賛を浴びることになります。濃厚な果実の風味、エレガントな香り、そして上品でみずみずしい口当たり。レジーナ ホワイトピーチのことを、人々は「感動のリキュール」と呼んだのでした。
弊社がレジーナ ホワイトピーチを知ったのは、ドイツのケルン市で開かれた酒の展示会でした。ヴェアポーテン社のヴィクトル・ヴェアポーテン社長から勧められたのがきっかけです。ちなみに当時のヴェアポーテン社も、感動のリキュールとしてドイツへレジーナホワイトピーチを輸入していました。
やがて、ヴァッカリブランドのお酒は、スイスのファスビンド社へ製造移管されることになり、ホワイトピーチリキュールもスイスに移ります。そしてこの時に、イタリアの伝統を受け継ぐ意味あいで、「レジーナ」というブランド名が与えられ、一層愛飲家が好む方向に向いました。レジーナとは、イタリア語で女王を意味します。
高級感あふれるフロストボトルには華麗な花模様があしらわれ、みずみずしい白桃の絵が描かれています。かつて「感動のリキュール」と呼ばれたレジーナホワイトピーチは、そのブランドにふさわしく「リキュールの貴婦人」とも呼ばれるようになります。この美しい上品なリキュールは、女性にことのほか愛されました。

トロピカルなラインアップを誇るキングストン ブランドが誕生

レジーナ ホワイトピーチの製造移管をきっかけにして、ファスビンド社は、トロピカルリキュールの製造に力を入れ始めます。スイスバーテンダー協会から、「トロピカルリキュールのラインアップを充実させてほしい」という提案があったからです。
スイスは、昔から良質のキルシュの産地として知られています。伝統のノウハウを生かしたトロピカルリキュールの研究開発が、このときにスタートします。約20年前のことです。
パパイヤ、パッション、マンゴー…さまざまなトロピカルフルーツが素材として取り上げられました。夏の短いスイスの人々の心に秘められていた南国への憧れが、一気に溢れ出たかのようでした。
こうして誕生したトロピカルリキュールのシリーズには、南国の代表国、ジャマイカの主都であるキングストンというトロピカルなブランド名がつけられました。その一方で、ボトルにはレジーナ ホワイトピーチと同じ華麗なフロストボトルを採用。ボトルを目にしただけで、ヨーロッパ的な高貴さが伝わってきます。
名酒は滅びることなく、2003年からレジーナブランドとキングストンブランドは、スイス最大のディヴィザ社が受け継いでいます。ディヴィザ社は1918年創業の家族経営の会社です。スイスでも最先端の施設を持ち、製造・輸入を合わせて170ものブランドのお酒を扱っているトップメーカーとして知られています。
ディヴィザ社の素晴らしい点は、トップレベルの最新設備のみに依拠するのではなく、代々受け継がれてきた伝統の製法を守り続けていることです。銅製のポットスチルでは、ゆっくりと時間をかけながら、今なお昔ながらの蒸留が行われています。

パッション、パパイヤ、マンゴー、カクテルの傑作も次々に登場

スイスバーテンダー協会では、レジーナ ホワイトピーチやキングストンブランドのトロピカルリキュールを用いたカクテルの傑作を数多く生み出しました。カクテルコンペティションで受賞する作品の多くはこれらのブランドのリキュールを使用しており、ブランドに対する信頼は絶大です。
ここで、レジーナとキングストンのトロピカルリキュールの一部をご紹介しましょう。

【レジーナ ホワイトピーチ】
地中海のまばゆい陽光を浴びて完熟した白桃だけを使用。エレガントな風味とうまみが生きる「感動のリキュール」そのものです。

【キングストン パッション】
高い醸造技術を要するスイスならではのリキュールで、「スイスの芸術品」と称されています。

【キングストン パパイヤ】
世界でも珍しいパパイヤのリキュール。厳しい冬の国スイスの常夏への憧れが結実した逸品です。

【キングストン マンゴー】
マンゴーの風味をそのまま封じ込めたリキュール。完熟したマンゴーならではのうまみが生きています。

ムースやアイスクリームにも香りと色合いをプラス

キングストンブランドでは、つねに新しい味を求め続けながら新製品を次々と世に送っています。2003年2月には、キングストン ライム、キングストン ウォーターメロン(スイカ)、キングストン ヴァニラも新登場しています。なかでも注目されているのは、夏の果実の代名詞ともいえるスイカのリキュール「キングストン ウォーターメロン」でしょう。真っ赤に熟したスイカの清涼感溢れる持ち味を生かしたリキュールは、夏のカクテルの素材として世界中に大人気です。
こうした数々のリキュールは、カクテルの主材料としてはもちろん、シャンパンやカクテルの風味づけとしても自在にお使いいただけます。また、ムース、ゼリー、アイスクリームなどに香りと色をプラスするのにも絶好な素材。常夏の陽気な風味を醸し出すリキュールは、無限の可能性を秘めています。
イタリアで生まれ、スイスで大きな花を咲かせたレジーナとキングストンのトロピカルリキュールたち。時代は変わり、造り手が変わっても、名酒に想いをはせるお酒造りへの熱意はいつの世も変わりません。その一つの表れともいえるのが、ディヴィザ社が取り組んでいるエコロジーに立脚したお酒造りです。
ディヴィザ社では、お酒造りのすべてのプロセスで、徹底したリサイクルと省エネを実践しています。果実の種はもちろん皮もリサイクルして多方面で再利用し、汚水も社内の浄水施設で浄化。豊かな時を演出するお酒のメーカーとして、そして美しいアルプスに抱かれたスイスの会社として、水の惑星である地球を守る努力を重ねているのです。
スイスを代表する酒造会社として、いかにも自然を大切にするディヴィザ社。日本の夏に、爽やかなスイスより貴婦人のボトルでお届けするトロピカルリキュールをお楽しみ下さい。

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