ルクサルド・グラン・プレミオ

LUXARDO GRAN PREMIO

English ver. >>


このコンクールは社団法人日本洋菓子協会連合会と、“マラスキーノ”で有名なイタリアのリキュールメーカー ルクサルド社、日本輸入元のドーバー洋酒貿易株式会社が実施するもので、ルクサルド社製品を使用した作品を出品していただき、味覚、プレゼンテーション(芸術性)の審査をし、その優勝者をイタリア・リミニ市(RIMINI)で開催される シージェップ (SIGEP (SALONE INTERNAZIONALE DELLA GELATERIA, PASTICCERIA E PANIFICAZIONE ARTIGIANALI), 国際冷菓製菓展示会)にご招待するというものです。

優勝者にはイタリア招待の中で、SIGEP会場視察や同会場のルクサルド社ブース内でのデモンストレーション、ゴールドメダル授与、更にルクサルド社の工場見学にもご招待されます。これによって、日本の若い製菓技術者にイタリアの文化とその芸術性に触れていただき、イタリアの洋菓子界との友好と親善を深めて、両国の洋菓子業界の発展に寄与していただこうというものです。 また、将来の優勝者も含め多くのパティシエのご希望により、弊社の東京、大阪の講習会場にて、日本洋菓子協会連合会の主催による「優勝作品発表会」を開催します。優勝作品のご披露と共に、大会にあたってのご苦労談や今後の挑戦者に向けたアドバイスなど、自由でオープンな交流の場になれば幸いです。

一般社団法人
日本洋菓子協会連合会 主催 第31回 ルクサルド・グラン・プレミオ
決勝大会

2024年9月4日、ドーバー洋酒貿易アネックスにおいて第31回ルクサルド・グラン・プレミオ決勝大会及び表彰式が開催されました。事前の書類審査を経て決勝大会に進んだのは(五十音順)、臼杵 耕志さん(L’AVENUE株式会社)、上村 果歩さん(オクシタニアル)、沼野井 拓馬さん(ペニンシュラ東京)、松本 大祐さん(パティスリーアンオー)、森田 万矢さん(エキリーブル)の5名となりました。

今回のテーマは「イタリアの食文化」。ルクサルド社の「オレンジ ドライ」と「アマレット ディ サスキーラ」を使った2種類のプティガトーとピエスモンテを4時間という制限内で作り、美味しさ、洋酒と素材のバランス、表現力に合わせ、作業に対する評価もあり、総合得点で順位を決定します。 厳正なる審査にあたって頂いたのは、永井紀之・審査委員長をはじめ、山本光二・審査副委員長、寺井則彦・審査委員、鍋田幸宏・審査委員の4名です。永井審査委員長からは「ピエスとケーキを4時間という制限時間の中でうまく配分してまとめることはすべての仕事に通じることになります。また、大会という場では複雑で今までにない味を探したくなりますが、お酒が主役となる大会なのでシンプルでお酒があるからこそ美味しいケーキを考えて欲しいと思います。」との講評を頂きました。

激戦の末、森田 万矢さん(エキリーブル)が見事優勝を勝ち取られました。森田さんには賞状とイタリア招待の目録が贈られました。
閉会にあたり、弊社会長からは「このような大会を長く続けてくることができたことに出場者をはじめ、審査員の先生方、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。優勝者の森田さんには是非イタリア研修を楽しんでいただき、日本のチャンピオンを現地に見せつけてきてほしいと思います。」との挨拶がありました。

「徳永シェフをはじめ手伝ってくれたお店の先輩、後輩のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。今後もいろいろな大会に挑戦していきたいです。」と語る森田さん。 綺麗な仕事をすることを特に意識し、作品の完成度はもちろん、作業の美しさにも重きをおいたとの事。初めてのタイムトライアルで時間内に終えられるか不安だったとの事でしたが、大会に向けた綿密な準備が見事に実を結び、優勝という結果となりました。この後には、イタリアをはじめヨーロッパのパティシエが注目するSIGEP(国際冷菓製菓展示会)での実演、ルクサルド社からの金メダル授与、イタリア業界紙からの取材など、イタリアでの名誉あるイベントの数々が待っています。

過去の優勝作品