ルクサルド・グラン・プレミオ

LUXARDO GRAN PREMIO

このコンクールは社団法人日本洋菓子協会連合会と、“マラスキーノ”で有名なイタリアのリキュールメーカー ルクサルド社、日本輸入元のドーバー洋酒貿易株式会社が実施するもので、ルクサルド社製品を使用した作品を出品していただき、味覚、プレゼンテーション(芸術性)の審査をし、その優勝者をイタリア・リミニ市(RIMINI)で開催される シージェップ (SIGEP (SALONE INTERNAZIONALE DELLA GELATERIA, PASTICCERIA E PANIFICAZIONE ARTIGIANALI), 国際冷菓製菓展示会)にご招待するというものです。

優勝者にはイタリア招待の中で、SIGEP会場視察や同会場のルクサルド社ブース内でのデモンストレーション、ゴールドメダル授与、更にルクサルド社の工場見学にもご招待されます。これによって、日本の若い製菓技術者にイタリアの文化とその芸術性に触れていただき、イタリアの洋菓子界との友好と親善を深めて、両国の洋菓子業界の発展に寄与していただこうというものです。 また、将来の優勝者も含め多くのパティシエのご希望により、弊社の東京、大阪の講習会場にて、日本洋菓子協会連合会の主催による「優勝作品発表会」を開催します。優勝作品のご披露と共に、大会にあたってのご苦労談や今後の挑戦者に向けたアドバイスなど、自由でオープンな交流の場になれば幸いです。

一般社団法人
日本洋菓子協会連合会 主催 第32回 ルクサルド・グラン・プレミオ
決勝大会

2025年9月3日、ドーバー洋酒貿易アネックスにおいて第32回ルクサルド・グラン・プレミオ決勝大会及び表彰式が開催されました。事前の書類審査を経て決勝大会に進んだのは(五十音順)、太田 健さん(ツマガリ)、亀村 蓮さん(W大阪)、國友 康博さん(ザ・サウザンド京都)、児嶋 大地さん(コンラッド大阪)、西山 拓志(デカダンス ドュ ショコラ)の5名となりました。

今回のテーマは「イタリアの祭り」。ルクサルド社の「マラスキーノ〈籐巻〉」と「ヘーゼルナッツ リキュール」を使った2種類のプティガトーとピエスモンテを4時間という制限内で作り、美味しさ、洋酒と素材のバランス、表現力に合わせ、作業に対する評価もあり、総合得点で順位を決定します。 厳正なる審査にあたって頂いたのは、永井紀之・審査委員長をはじめ、堀江新・審査委員長、藤本智美・審査委員、五十嵐宏・審査委員、酒井雅秀・審査委員の5名です。永井審査委員長からは「この大会も自分の店も32年目を迎えます。長く続けていく過程の中で、今できることを真剣に考え、愛情を持ってお菓子作りに向き合ってほしいと思います。お酒をうまく使って美味しいお菓子を作ることは本当に難しいですが、味覚や食感のバランスの中で”お酒が必要なお菓子になっているか”を意識してみてください。ここに残っている時点ですでに素晴らしいことです。ぜひ来年、その先も頑張ってください。」との講評を頂きました。

激戦の末、亀村 蓮さん(W大阪)が見事優勝を勝ち取られました。亀村さんには賞状とイタリア招待の目録が贈られました。
閉会にあたり、弊社会長からは「これだけの激戦が繰り広げられる大会をやってこられたことを本当にうれしく思います。わずか1滴、2滴の洋酒を主役にした大会ができること、そこに情熱を注ぐ選手たちがいるということに、この大会を続けてきてよかったと心から実感した一日でした。」との挨拶がありました。

「会社の方たちや妻のサポートのおかげでこのような結果を得られることができました。 やり切れた部分もあればもっとできたという反省もあります。 今回は2位と僅差ということもあって、今後は圧倒的に勝てる作品を作れるように精進していきたいと思います。」と語る亀村さん。 予選に何度も挑戦し、念願の本戦出場。学生の頃から目標にしてきた大会で優勝できて嬉しいと喜びを表しました。 日頃から綺麗な作業を心がけており、今回も普段の仕事と変わらぬ姿勢で臨んだとのこと。大会にかける熱い思いが実を結び、見事な優勝につながりました。 この後には、イタリアをはじめヨーロッパのパティシエが注目するSIGEP(国際冷菓製菓展示会)での実演、ルクサルド社からの金メダル授与、イタリア業界紙からの取材など、イタリアでの名誉あるイベントの数々が待っています。

過去の優勝作品